こんにちは、エイです。
今日は、子ども英語の勉強に「英文法は必要なの?」「何が正解なの?」と疑問に思われている親御さんに向けて、考えていきます。かつて、私たちは学校で英文法を学び、テストでは英文法の問題が出題されました。そのため、当然「英文法は重要だ」と思います。ですが、それは子どもの英語教育でも正しいのでしょうか。ぜひ、参考にしてください。
英文法を学ぶ理由
なぜ私たちは、英文法を学ぶのでしょうか。個人的には、英語のルールを学び、正しく英語を理解するために必要だからです。つまり英語を自由に扱うためには、英文法が必要なのです。しかし考えて欲しいのが、それが子どもにも当てはまるのかという点です。大人と子どもでは知識も違いますし、柔軟さも違うでしょう。新しい物事を受け入れる力は、子どもの方が何倍も高いはずです。もはや別の生き物といってもが過言ではない子どもたちに、大人と同じ学び方で英語を教えるのは正解でしょうか。
日本語はどうやって覚えいたのか
思い出して欲しいのが「日本語はどうやって覚えたのか」ということです。50音から覚ええた、文法知識をつけてから多読したなど、受験生顔負けの英才教育を受けて日本語を覚えたという人を私は見たことがありません。おそらく大半の人に聞いても「覚えてないよ」「いつの間にか話してたよ」と答えるはずです。そうなんです、私たちは日本語のルールを覚えてから話始めたのではなく、親や周りの人の話を聞き、真似をするように日本語を覚えたのです。そしてその後、話しているうちにルールを学ぶのです。英語だからといって、その順番を変える必要はありません。
英文法はいらない
年齢によって学ぶことは変わる
大人と子どもの学び方が違うように、年齢によっても学ぶことは変わります。ですが、子どもが10歳以下であれば、英文法から学ぶのは絶対に避けるべきです。一方で、ある一定の年齢を過ぎれば、母国語を交えてロジカルに学んだ方が「学習効率も上がる」ということがわかっています。
英語は音から学ぶ
英語も日本語と同じように、音から学ぶのがベストです。しかし、大人が子どもと同じように、音のシャワーを聞いても「どうしてこうなるんだ?」というように消化不良を起こしてしまいます。一方で子どもの場合、多少わからないことがあっても消化不良を起こさず、受けいれることができます。だからこそ、年齢を考慮した上で学習を進める必要があるのです。
受験エリートは通用しない
今までであれば「まず英文法から勉強する」といった古典的な方法でも、通用したかもしれません。しかしこれからの時代は、より実践的な英語力が求められることは間違いありません。転換としては、小学校での英語科目義務化と大学受験の変更でしょう。世界で通用する人材を育てるべく、英語教育のあり方も変わろうとしてます。そのため、今までのように英語が話せなくても、テストで良い点を取れればよい!という考え方が古くなるのです。
英文法の学習が悪いわけではない
少し訂正しておきますが、私が言いたいのは「英文法の学習は必要ない」ということではなく、英文法の学び方についてです。私たちも英文法を学んで、英文やリスニング力の向上を感じたはずです。実際に個人的には、中学・高校では英文法を学ぶべきだと思いっています。ただ中学3年間で大学受験までの英文法を集中的に網羅するのをオススメします。なぜなら、英文法は「使わないと身に付かない」からです。そこから会話や多読などを行い、記憶に定着させることで、意味のある英文法になるのです。
使わない英文法
学校教育では、授業で英文法の骨組みを学び、それらの単語を入れ替えるパズルゲームのようにして出題します。テスト英語では、こうした部分的なアプローチが頻繁に教えられ、本来、英語はかたまりということを忘れてしまうのです。その結果、お腹に優しい加工食品のような英語を学ぶことになり、育てられている内は優秀でも、いざ荒野に放たれると何もできない受験エリートがうまれてしまうのです。これからの時代、いい大学・いい企業に入ったとしても安泰ではありません。そうした時に、本当に必要な英語力はどちらでしょうか。
学校の成績が心配
英文法を学ぶ必要が無いと言ったり、英語を音から学んだり、ここまで話したのは実践的な英語力を鍛える前提の話です。しかし、文法の知識が問われる学校の成績では「良い成績が取れない」可能性が高いと不安に思うかもしれません。ですが2020年度を機に、小学5・6年生で「英語」が正式な教科になります。つまり、通知表で評価が付くということです。そして大学受験も変わることを考えると、2002年4月以降に生まれた子供は「文法パズルができても意味がない」ことを考えると、最初から実践的な英語力を鍛えておいた方が有利になることは間違いありません。
ゴールが変わる
今までの英語教育は、ゴールが「よい点を取るため」「大学受験のため」でした。しかし、形が変わればゴールが変わります。ゴールが変われば、評価や授業も変わります。既に最近の英語教育のカリキュラムでは、英文法の知識よりも「どのように課題をクリアしていくか」というcan-doリスト化が進んでいます。このようにかつての学びから、本当の英語力を学ばなければいけない時代になることを示唆しています。
これから子ども英語力向上のために必要なこと
私たちが、これから本当の英語力を学ばなけれいけない子どもたちに対してできることは、ただ見守ることではありません。それは、英語を学ぶ環境を整えることです。子どもの英語力は9割が環境と言われるくらいです。ただ英会話スクールに通わせるのが、環境づくりではありません。親のサポートや学習教材など、様々な環境を整える必要があります。確かにお金と時間はかかります。ですが英語ができる子に育てることは、今後を生き抜くために必要なスキルであり、親から子へ渡せる最高のプレゼントと言えるはずです。