こんにちは、エイです。
駅員や鉄道員は英語が話せて当然。英会話ができない人は失格?
ここ数年、電車や地下鉄で外国人を見かける機会が本当に多くなったと思う。日本への外国人旅行客が増えていることは知っていたが、最近特に感じている。更に2020年には日本で開催されるオリンピックの影響で更に増えるだろう。経済効果には期待大である。
しかし課題もあり、それは日本人の英会話力である。私を始めほとんどの日本人が、まともに外国の方と話すことができない。だからというわけではないが、日本の駅や改札で困っている外国人をよく見かける。
そんな時に外国人の方が1番最初に頼るのは、駅員や鉄道員なのは間違いない。だからというわけではないが「駅員なんだから英語くらいできるようにしろよ」「え、英会話できないの?」と白い目で見られることはよくあるそうだ。
日本の駅は迷路である
外国の方が日本に来て困ったことの1つに「英語を話せる人が少ない」ことが挙げられる。外国人だって日本語話せないだろ、と言ってやりたい。
だが実際に中国や韓国などは、日本に比べて英語を話せる人が多いのは事実である。私も外国の人と関わる機会が多くなって、日本人の英語力を痛感している。
私も外国の人に道を尋ねられたことがあって「半蔵門線ってどこにある?」と聞かれた。その時は渋谷にいて、山手線の近くだったらから半蔵門線は結構遠かった。当時の私の英語力では入り組んだ渋谷の街を伝えることはできず、咄嗟に「カモン!」といって背中で語ることにした。
なんとか目的を果たせたので、その人も喜んでいたが「英語が話せたらなぁ」とつくづく感じるきっかけになったのは間違いない。
こんな見ず知らずの私でさえ話しかけられるのだから、駅員や鉄道員が話しかけられないはずがない。で、本題に戻るのだが、本当に「英語が話せなければ駅員や鉄道員は失格なのだろうか?」
駅員や鉄道員は英語が話せないと失格?
駅員や鉄道員が英語を話せなくても「失格」ということもないし、「当然」ということもない。なぜなら、外国人の方に英語で教えてあげることだけが仕事ではないからだ。
しかし「困っている外国人の方に目的地までの案内をしたりする」ことは、おそらく駅員や鉄道員の仕事だともし考えるのであれば、やはり英会話を勉強した方がいいかもしれない。
なので英語を話せないことで、自分の業務が果せないと感じつつも、何も学ぼうとしないことは社会人としては失格なのかもしれない。しかし、それだけで駅員や鉄道員が失格と言うことはない。
それに、外国人旅行者を困らせないために、このような対策をよく見かける。
・ボディーランゲージ
・勉強会
・車内アナウンス
ボディーランゲージは言語を超える
これは東京メトロで働いている友人に聞いた話だが、東京メトロには「サービスマネージャー」的な人がいてお年寄りや外国人の方に道の案内をしているそう。
しかし、駅の改札口付近に常駐している友人のような一般的な駅員はどうなのかというと「結構話しかけられるらしい」。ただ出口とか駅近の商業施設を言われることが多いので、なんとなくわかると自負していた。
それに言葉が通じなくても「ボディーランゲージがあるじゃん」と自信満々で語っていた。また、駅には翻訳機能を備えたiPadを全ての改札口にあるらしく、大抵の質問は解決できるらしい。
勉強会がある
かといって、全てをipadやボディーランゲージで対応できるかというとそうではなく、やはり迅速に対応できる英会話力が鉄道各社に求められているようだ。
そこで現場での対応力を鍛えるために、ワンポイントレッスンを出退勤に行い、1週間で1フレーズ覚えている。1週間で1フレーズは少ないように感じるが、1年換算だと50フレーズにもなる。
言い方が悪いが、駅員や鉄道員が求められる対応は限定的なので、このように継続してフレーズを学ぶことは非常に外国人にとってありがたいだろう。
社内アナウンス
日本でも車内アナウンスが充実してきて「the Doors on the left side will open」には日本人の私も助けられている。特に社内が混んでいる東京だと役に立つフレーズだ。
しかし、緊急停止や人身事故などはまだアナウンスされないことが多く、どうして停車しているのかわからず混乱している外国人も多い。
JR東日本は主要駅の係員や乗務員にiPad miniを配布しており、外国人客との対話には翻訳アプリが威力を発揮している。ほかの鉄道会社でも、タブレット端末の導入や駅構内表示板の多言語化を進めている。
駅員や鉄道員の英語力アップは、一朝一夕で身につくものではない。だからこそ、個人の学びと最新機器との併用が今のところの改善策である。
【結論】駅員や鉄道員は英会話をまなぶべきなのか?
結論を言うと、英会話を学んだ方がいい。しかし、これは強制ではなく、あくまでも提案になる。
最初に言ったが「英語を話すこと」が仕事なのではなく、その鉄道を利用する人を目的地まで到着させることが目的だと思う。
もしその目的のために英会話が必要であれば学ぶべきだし、ボディーランゲージと最新機器で乗り切れるというのであれば必要はない。
しかし、これからオリンピックもあり外国人旅行客が増加することを考えれば、英語を話せることは1つの武器になるし、キャリアップを考えたときに有利だろう。
外国人旅行客のためだけではなく、英語を学ぶことは自分自身のためにもなるということをしっておくといいだろう。