子ども・おうち英語

子どもの英語教育は間違いだらけ?こんな方法や勉強法は必ず失敗する

こんにちは、エイです。

今日は、世界で活躍できるように子供に英語を学ばせたい!と思っている親御さんに向けて、間違った勉強法や教育法を紹介していきす。子供が語学を習得するためには、親の意識の高さやサポートが必要不可欠です。ですが、その意識の高さから間違った方向に進んでしまう親御さんも少なくありません。気持ちは大切ですが、まずは立ち止まって冷静に「自分たちの方法が正しいのか」ということを考えてみてください。

【結論】子どもに英語教育は必要?

そもそも、子どもに英語教育は必要なのか、ということを考えていきます。結論から言うと「絶対ではないけれど沢山のメリットがありますよ!」ということは伝えておきたいです。英語に早くから英語に触れておくことや発音能力の向上など、多くのメリットがあります。また、小学生の授業で英語科目の義務化や大学受験の形式変更など、今後日本国内でもテストのための英語ではなく、実践で使える英語力が求められる時代に変わります。そういった意味でも、英語は親から子に与えられる最高のプレゼントだと言えるでしょう。

臨界期は気にしなくていい

よく何歳までに英語を学ばないといけない!と聞くことがありますが、あの臨界期説は仮説なので気にしなくて大丈夫です。英語はいつから学んでも遅いということはありません。

臨界期とは

臨界期(Critical Period)とは、1967年にエリック・レネバーグ(言語学者および神経学者)が提唱した「臨界期とよばれる年齢を過ぎると言語の習得が不可能になる」という説のことです。

つまり、言語取得のタイムリミットのことです。ちなみに臨界期は、10歳から12歳までだと言われることが多いです。

>>子どもの英語教育はいつから始めるべき?早期教育のメリット6選!

英語教育の目的

そもそも、子どもの早期英語教育に熱が入っていますが、目的をしっかりと意識していますか?私たちが生きてきたようなテストのための英語は終わり、今後本来の英語のあるべき姿になっていくでしょう。そんな時に、テストのための英語であれば、幼いころから学ぶ必要はありません。それでしたら、他の習い事をしていた方が有意義でしょう。ではなぜ、英語を学ぶのか。

受験エリートは必要ない

旧来型の受験エリートは、もう通用しません。もはや学歴があれば・大企業に就職できれば安心という時代は終わりました。副業解禁やフリーランスなど、企業より個人を意識した働き方改革が進められています。そのため学歴や職歴など、表面的な見栄えの良さではなく、世界で通用するための英語力をつけて欲しいというのが本音ではないでしょうか。

子どもの英語教育の失敗とは?

まず子どもの英語教育の失敗は、英語習得の有無ではありません。もちろん語学習得を望んでいる親御さん目線で言えば、英語ができるようになってほしいと思います。ですが英語教育の失敗は、英語が嫌いになる、もっと言えば学ぶことが嫌いになってしまうことです。人生は学ぶことの連続ですから、学ぶことが嫌いになってしまったら大変です。

英語教育が失敗する理由

英語教育の失敗は、子どもではなく環境や親の影響が最も強いということを常に意識しておいてください。子どもの好奇心は、私たちが考えている以上に大きいです。小さい頃に英語を好きとなれば、そのまま進んでいきます。一方で英語が嫌いになってしまえば、それはずっと続くということでもあります。だからこそ、間違った方法を捨て、正しい方法で英語を学んでいく姿勢こそ一番大切です。

こんな英語教育は失敗する

かつての学びは古い可能性が高い

かつて学校で英語が得意だった親御さんは「英文法で基礎を固めた方がいいのでは?」といった具合に、自分の経験と知識を中心に「昔、自分が学んだ方法」で進めようとします。しかし近年では、心理学や脳科学・言語学の研究が進み、私たちが学んでいた常識が間違っている高いのです。なので「子どもが正しく勉強するためには、まずは親たちが学んできた方法を捨てる」からが始まりです。

適切な学習は年齢によって変化する

誰にでも当てはまる勉強法や学習法はありません。なぜなら、適切なアプローチ方法は年齢によって変化するからです。興味関心や個人の能力などに応じて、細かく調整していく必要があります。そのため大人数で通う授業型のスクールでは、細かな調整ができないのでオススメしません。

英語は音から学ぶ

ローマ字から?文法からと何から始めればいいか迷うことがありますが、新たに言語を学ぶときは、音から学ぶのがベストです。私たちが赤ちゃんの頃「どうやって日本語を学んでいたのか」を思い出してください。赤ちゃんは、決して参考書で学びません。親や周りの人の声から学びます。

英文法はいらない

私たちは、英文法を英語の基礎として学びました。そのため子どもの英語教育にも、英文法から学ばせようとする親御さんもいますが、避けるべきです。英文法が必要ないということはありませんが、従来のパズルのように単語を組み立てる英文法の勉強から学べるのは、テストのための英文法の知識だけです。

研究結果でも、ある程度の年齢を過ぎると音声のインプット・アウトプットだけでなく、母国語も交えてロジカルに学ぶことが学習効果を高めることもわかっています。

映像で状況を学ぶ

私たちは、周りの人の音声を聞き、真似をするように言語を習得してきました。そのため、英語は音声から始めるのがべストです。しかし、物心ついた子どもにシャワーのように英語を聞かせるのは、すぐ嫌になってしまうでしょう。ではどうするかというと、映像で学ぶことです。

状況を把握できる

言葉の意味を知っていても、その言葉を適切に使うためには「どんな時に使うのか」という状況把握は欠かせません。例えば我々からすれば「dog」とは、犬です。しかし子どもからすれば「顔をぺろぺろしてくる」「追いかけてくる」のことをイメージするかもしれません。このように映像で、状況を把握しながら英語を学ぶことが大切です。

英語で何かを学ぶ

英語を学ぶよりも、英語で何かを学んだ方が学習効率が高いという研究結果が出ています。そこで実践されているのがCLIL(クリル:Content and language Integrated Laernig:内容言語統合型学習)です。これは、他の教科の理解と言語習得を統合した学習であり、世界中で取り入れられている方法です。

海外で活躍するアスリートが英語が話せるようになるのは、スポーツというコンテンツを通して言語を習得からです。これもCLILの一例と言えるでしょう。子どもは自分が興味があること・好きなことだと信じられないくらいの集中力を発揮します。その興味関心に語学習得を合わせることができれば、どんどん自分から学ぶ子になります。

英語を勉強にするな

ついつい言ってしまいがちなのが「英語のお勉強」というワードです。親の潜在意識の中にある英語=勉強という考えと、子どもたちが学んでいる英語を一緒にしないようにしましょう。大切なのは、子どもが英語に親しみを持ち、自然と学べる環境を作ることです。そこに興味があるコンテンツを混ぜることで、自分から学んでいく力を育てることができます。