こんにちは、エイです。
英語を話せない英語教師についてどう思いますか?
・そんな奴が先生になるなよ
・だから日本人は英語が苦手なんだ
・別に英語話せなくてもいいだろ
・英会話能力の有無は関係ない
といった感じで色々な意見があると思う。私がこのテーマについて考えたきっかけは、ビジネスで仲良くなった友人の話がきっかけ。
その友人は今は商社で働いているが元々は英語の先生になりたかったらしい。TOEIC900点以上あるし、先生として英語を教える知識も私からしたらあると思う。
でも、英語の先生になる人は大体が留学経験者で、もちろんそうじゃない先生もいるけど「英語が話せない」というのは結構なハンデになるらしく、肩身が狭い思いをするらしい。
でも本当にそうなのかな?と思って調べてみることにした。
今日は、日本の英語教師の実力について色々な角度から考えてみたいと思う。
日本の英語教師の実力
まずは日本の英語教師の実力を調べてみました。
全体の68%の英語教師の実力が・・
平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果では、英語担当教員の英語力の状況をまとめている。
この調査によると、
英語担当教員のうち、英検、TOEFL、TOEICなどの英語能力に関する資格・検定試験により、CEFR R2レベル相当以上のスコア等を取得しているものは全体の32.0%に留まることがわかった。
つまり、教育委員会が定めたレベルに達していない英語担当教員が全体の68%になる。英語能力がそのまま指導力と直結するわけではないが、やはりより深い知識を求める生徒にはそれ相応の実力が必要になるのは否めない。
CEFRとは
CEFRとは、外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ共通言語参照枠((Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment))」のことです。
外国語能力を言語や国の壁を超えて、国際的な基準で測ることができる指標です。現在では30を超える言語でCEFRが定められています。
英語教師のTOEIC平均点
また英語教師のTOEIC平均点は、中学校の先生が560点。高校の先生が620点だそう。
この記事でも書かれている通り「英語教師の目的はTOEICで高得点を取ることではない。生徒に英語を教えることだ」と書かれていて、それはそうだとは思う。
しかし、その英語を教えるツールとしてやはり英語能力が必要になると思う。確かにTOEICはビジネス英語として位置づけられているが基礎的な部分を押さえておけば730点くらは普通に取れる。
そう考えると英語を教える先生であれば、1つの基準として730点は目指してもらいたい。
なぜ英語の教員・先生は英語が話せないのか
なぜ日本の英語教員や先生は、英語が話せないのか。その理由について考えていく。
もちろん、大学で英語の勉強をして教員免許をとっているわけだから、英語を話せる人は多い。ただ、だからといって全員でもないし「レベル」によっても話は変わる。何事もそうだが、英語教員もピンキリである。
この記事では英語ができない英語教員にフォーカスして執筆しているため、どうしても「英語教師は英語ができない」というイメージになってしまうかもしれない。
だが最初に訂正しておくと、英語が話せる「英語教員も沢山いる」。その上でなぜ英語が話せない英語教員が多いのかを考えてほしい。
じゃあ具体的に「英語教員が英語が話せない」理由はなんだ?と考えたときに
・留学経験の有無
・勉強時間の確保が困難
・怠慢や実力不足
この3つの理由が考えられる。
留学経験の有無
留学経験の有る無しは、英語が話せるかどうかに凄く関わると思う。実際に思い返してみると流暢な英語を話していた先生は大体留学経験者だった。
平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果では、
海外にある学校や研修施設等へ通った留学経験がある英語担当教員は、全体の51.1%( 15,284人)となっている。このうち、1ヶ月未満の留学経験が最も多く、全体の15.8%(4,717人)となっている。
もちろん、留学したから英語が話せるようになるとは言わない。しかし、圧倒的に日本の英語教育では「アウトプット」の機会が少なすぎる。インプットもだけど。
だから受験英語と呼ばれ、英語教員もそのように成長し、そのように教育するからいつまでたっても日本人は英語が話せないし、他のアジア諸国と比べてもスピーキング力が低い。
留学にはお金がかかるし必須だとは思わないけど、国内でも英会話スクールやオンライン英会話などが充実しているので、国内ネイティブになることも不可能じゃない。もちろん、相当な努力が必要であることは間違いない。
勉強時間の確保が困難
私は教師ではないので聞いた話とイメージでしかないが、基本的に先生は忙しいと聞くことが多い。もちろん社会人として働いている人は全員忙しいのは前提で考えている。
しかし、先生は通常の授業が16時から17時頃に終え、そこから課題のチェック、授業の準備、会議などもあります。また部活動の顧問ともなれば、土日の時間外勤務は当たり前です。
こう考えると、先生が忙しくて勉強する時間が確保できないのも納得できます。実際に私の友人でもあまりにも忙しくうつ状態になってしまった人もいます。
英語を話せない人が英語を話すために勉強する時間もそうですが、留学経験者が英語を話す感覚を忘れないのも大切です。いくら学生時代に留学経験があったとしても、何年も日本にいることで感覚を忘れてしまいます。
怠慢や実力不足
そもそも英語教師の努力不足や怠慢も「英語が話せない」理由の1つだと思います。なぜなら、今では留学経験が無くても英会話サービスやオンライン英会話を使って、疑似留学に近い環境を作れるからです。
また最初の方でも記述していますが、TOEIC730点も取れないのはやはり実力不足な部分は必ずしもあると思います。いくらビジネス英語は必要ないと言っても、基礎ができていれば取れない難易度のスコアではありません。
強く言う気はありませんが、プロ意識の欠如だと言わざるを得ません。
英語教師が英語を話すために必用なこととは?
では、どうしたら英語教師は英語を話すことができるのだろうか。
それには
・日本の教育現場を変える
・個人の努力
が必要だと思う。
日本の教育現場を変える
凄く大きなことを言っているのはわかる。これは英語教師が抱える「過労働環境」だけでなく、日本の教育方針を変える必要があると思う。
日本人は「読むこと」「聞くこと」はできるが、「話すこと」「書くこと」が苦手ない人が多い印象。それは受験のための英語として扱われてきたデメリットかもしれない。
これからよりグローバルになることを考えると、日本語だけでいいという考え方は「市場価値」を下げていくし、通用しなくなる。
それにICTの発展とともに、スマホやタブレットを利用した教育も進んでいくことを考えると中途半端な英語教員は淘汰されることが予測できる。
だから最終的には個人の努力に依存する部分が多きく、それが一番英語を話せるようになると思う。
個人の努力
先生になってから留学は時間的にも金銭的にも難しいかもしれない。だからといって、英語を話せるようにするのが無理かというとそうでもないと思う。
今では国内留学という言葉があるくらい日本でも英語を学べる環境が整い始めている。その気になれば、海外にいったことがなくてもネイティブスピーカーになれるだろう。
例えばオンライン英会話なども充実しているし、留学に比べて格安だ。このように様々なサービスを利用して、ネイティブと話す機会を作る(アウトプット)と同時にインプットすることも意識できば英語が話せない英語教師から卒用することができる。
最後に
いかがでしたか?今日は英語教師の英語力について考えてみました。これから国際化が更に進み、日本の英語教育も変化すると思います。その時に英語が話せない教師がどうなるかはわかりませんが、価値が低くなると思ってください。
だからこそ、これから英語教師になる人、今先生をやっている人は「英語を話せるようなる」ことを意識してみてください。時間がなくても英会話を学ぶことはできますし、ネイティブスピーカーになることも不可能ではありません。もちろん相当な努力は必要ですが、一緒に頑張りましょう。
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